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ナティバ・カルメネール

NATIVA Carmenere(ナティバ・カルメネール)

チリを代表するぶどう品種である“カルメネール”を、チリで最も長く育んできたワイナリー「ナティバ※1 ・エステーツ」が、自信を持ってお届けする赤ワインです。

“カルメネール”は、かつてはフランスのボルドー地区で栽培されていましたが、その栽培の難しさ、収穫量の少なさから次第に栽培されなくなった歴史があります。やがて19世紀にチリに持ち込まれましたが、他のぶどう品種と混同され姿を消しました。ぶどう栽培に適したチリにおいて、フランスなどの伝統国に匹敵するチリ独自のワイン造りを探求する過程で、その幻の“カルメネール”を再発見し、現在、チリを代表するぶどう品種となる礎を作ったのが「ナティバ・エステーツ」です。

※1 ナティバとは、その土地固有のという意味

ナティバ・カルメネール

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ナティバ・カルメネールの味わい Taste of NATIVA Carmenere

「ナティバ・カルメネール」は、“カルメネール”の特徴を最大限に引き出すことで、チリワイン特有の豊かな果実味を実感できる甘さを感じながらも、スパイシーな味わいとふくよかなコク感が口の中で心地よいアクセントとなって、赤ワインならではの確かな飲み応え(フルボディ)を感じることができます。

アドルフォ・ブラヴォ氏

ナティバ・エステーツ・ワインメーカー(ワイン醸造家)
アドルフォ・ブラヴォ氏

2

幻のぶどう品種“カルメネール” Legendary grape variety,Carmenere

カルメネールは、かつてフランスのボルドー地区で栽培されていましたがその栽培の難しさや収穫量の少なさから栽培されなくなりました。
また、19世紀にチリに持ち込まれましたがいつしかメルローと混同され姿を消したと思われていました。

しかし、ぶどう栽培に適したチリにおいて、フランス人研究者であるジャン・ミッシェル・ブルシコ氏がここ、ナティバ・エステーツ(別名ヴィニャ・カルメン)にてその幻の“カルメネール”を再発見し、DNA鑑定の結果1997年にカルメネールと確定しました。カルメネールの味わいの特徴は、濃厚な味わいとスパイシーさです。現在、チリを代表する高級ワインに使われるぶどう品種となり、2017年にはチリからの輸出量の約6%(単一のぶどう品種で最大はカベルネ・ソーヴィニヨンの17%)と過去10年間で約1.5倍に生産量を拡大するほど、世界中で愛されています。

フランス人研究者 ジャン・ミッシェル・ブルシコ氏

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スパイシーさを
引き出すために重要なこと
Important things to bring out the spicyness of Carmenere

ぶどうの晩熟化

未熟な状態でカルメネールが収穫されると (収穫時期が早すぎると)”ピラジン”という物質の影響で、カルメネールのスパイシーさが覆い隠され、青臭いニュアンスを感じます。かつてカルメネールは、早熟の品種と考えられており、青臭いニュアンスを持つもの多かったのですが、現在は葉の色が紅葉するまで晩熟化させ“ピラジン”を減少させ、スパイシーな味わいをしっかりと引き出しています。ナティバ・カルメネールに描かれている赤や黄色の葉は確かな“スパイシーな味わい”の品質証明なのです。

カルメネール収穫の様子
葉の色が紅葉するまで晩熟化させたカルメネール

ぶどうの樹勢コントロール

樹勢とは、葉や枝の茂る勢いの強さのことです。カルメネールは、ほっておくと枝や葉が生い茂るほど樹勢が強いぶどう品種として知られています。樹勢が強いと、光合成で作られた養分がぶどうに蓄積されるのではなく、葉や枝の成長に使われてしまいます。それに加えて青臭いニュアンスが増すことが知られています。スパイシーさを引き出すには、この樹勢を適正にコントロールすることが重要なのです。

樹勢が強いカルメネールの枝葉

4

樹勢コントロールに
必要な3つのポイント
Three important tips for controlling the vigor of Carmenere

水分のコントロール

ナティバ・エステーツがあるマイポ・ヴァレーのアウトハウエルという場所は、降水量が300ml未満(日本最大のワイン生産地である山梨県甲府の1981年~2010年の年間平均降水量は、1,000ml以上:出典:国土交通省 気象庁ホームページ)と極端に少ない為、灌漑により水分を供給しています。水分は樹勢へ非常に大きな影響を与える為(水分量が多いと樹勢が強まります。)、その水分量をいかにコントロールするか?が非常に重要です。
ナティバ・エステーツでは、2週間に1度ぶどうの葉を集め、葉が適切な水分量を保持しているかを調べ、それに応じた水分を与えています。

適切な水分量を保持しているかを調べている様子

微生物によるコントロール

ナティバ・エステーツには、樹勢を奪うことで知られている「マルガローデ」という微生物が多く住んでいます。この微生物は、他の品種にとっては天敵であるため「トリクロロプロペン」という物質を使って燻蒸(くんじょう:いぶすこと)し除去されることが多いのですがそれでも60%程度しか死滅しない厄介者です。しかし、このナティバ・エステーツではこの微生物と敢えて共存させることで樹勢を自然の力で弱め、スパイシーさを引き出しています。

「マルガローデ」という微生物が多く住むナティバ・エステーツ

肥料によるコントロール

樹勢に大きな影響を与える肥料の一つが窒素源です。窒素源を与えると樹勢が強まりますが、与えなさすぎても植物は、健全に育ちません。ここナティバ・エステーツでは、長年の経験から、ぶどうの実ができてから色づくまでの期間に年間必要量の40%を、収穫後に60%の窒素源を与えるようにし、(来年の樹勢コントロールのため)適切に樹勢をコントロールしています。

5

カルメネールと
メルローの違いとは?
What is the difference between Carmenere and Merlot?

カルメネールもメルローも、カベルネ・フランの系統ですので、味わいの傾向は似ています。
一方で、外観は全くと言っていいほど似ていません。

カルメネールのぶどうは、色が黒っぽく、メルローは赤っぽいという違いがあります。また、ぶどうの粒もカルメネールは、メルローより大きいのが特徴です。ぶどうの粒を押すとメルローは果汁が外に飛び出しますが、カルメネールは飛び出しません。カルメネールは、果皮と果肉がひっついており、じわじわと流れ出るからです。

また、葉もカルメネールは、葉脈の中心に向かって切れ込みが浅く全体的にロールがかっているのに対して、メルローはより深い切れ込みがあり葉はフラットになっています。木自体もカルメネールは直線的、メルローはやや曲がっています。

カルメネール
メルロー

左がカルメネール/右がメルロー

カルメネールの葉っぱ
メルローの葉っぱ

左がカルメネール/右がメルロー

NATIVA Carmenere The Four Seasons

ナティバ・カルメネールが
栽培される様子を動画でお届けします。

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